市民・行政・協働

「緑のカーテンプロジェクト・2012」に参加して

6月1日・2日の両日「緑のカーテンプロジェクト・2012」の苗の配布は、無事終了しました。昨年の苗の配布方法は、先着順であったこと、天候も災いして混雑した経験から、今年度は、往復はがきでの申し込み制になりました。メンバ―の提案で、緑のカーテンを実施した回数を、市民にシールで貼ってもらうという試みと、昨年に引き続き、東日本大震災募金活動も実施されました。


苗の配布日を金・土曜日としたことで、様々な年齢層・家族ぐるみの参加が多く、緑のカーテン作りは初めてという若い世代が多いのが印象に残りました。子供の小さな手や、こわばったお年寄りなどの手で貼られたシールの数は、「緑のカーテン作り」は、初めては374名、2回目は360名、3回以上は67名で、初めての市民と2回目はほぼ同数、3回目以上の市民も1割弱にのぼりました。


今回、特に印象に残ったのは、昨年やってみて良かったから・緑があることの良さを感じたから・涼しかったから・朝起きて眺めるのが楽しみだった等、「節電」という意識が前面に出るのではなく、感覚的に捉えられていることでした。また、ボランティアで参加している私達に対して、手伝いたいがどうすればいいのかと、話しかけてくる市民の出現は、前回にはなかったことでした。


気軽に、単発的にボランティアに参加する市民が増えることは、市民協働の前提条件です。今春、被災した山元町に花を植えに行った多くの市民の存在も含め、公益の為にあまっている時間・労力を提供する行為が、ごく自然に、ノーマルなこととして受け入れられる“社会づくり”のきっかけになればと思います。

今後、こうした活動が息長く続くためには、公益の為に、一人でも気軽に安心して参加できるような仕組みが必要です。節電も含め、環境を守るということは何より継続が一番です。継続出来る環境を整えるにはどうしたら良いのか、市民・行政共に考えて行きたいものです。