草の根とは

「町田市政を考える会・草の根」は、市民、行政、市議会への情報発信の「交差点」です。市民の市政への関心を深め、市議会の活力を高め、責任ある市民、信頼できる市政を、草の根のように大地にしっかり根付かせ、全ての面での「先進都市 町田」を目指します。

 納めた税金が、「官」「民」問わず公益のために公平に正しく無駄なく有効に使われ、その情報が市民に開示されることは、市政への信頼と共に、全ての世代が安心して住める社会につながります。
 国や地方自治体との信頼関係が築けなければ、私達は将来への不安が募り、少しでも蓄えて自己防衛するしかありません。こうした内向きの国民の増加は、経済の疲弊、格差社会を生み、社会不安の要因ともなります。



議員に望む信頼

私達は、選挙に行って投票を済ませた後は、国政を政党、議員さんに託します。選んだ政党や議員さんが、党利党略、利権誘導、私利私欲に惑わされることなく、国の現状、将来を見据えた選択をした上で特権を行使するのであれば全く問題はありませんが、現実はどうでしょうか。


国も地方自治体も環境,福祉、社会保障、財政問題等など多くの問題が山積しています。これらの問題に対して、しがらみに左右されない明確な解決の方向を示し、良識、技量、情熱を持って努力をしている政党、議員さんは存在するのでしょうか。


全ての国民から年間数百億円もの政党交付金を受けている政党、年間億単位の報酬、その他諸々の厚遇を受けている国会議員が、選挙運動中に見せたあの熱弁、ほとばしる汗の飛沫やつぶれた声が、与党の座に付いたり、当選を果たした途端に遠い過去のことになってしまっている事も気にかかります。



真の市民協働とは

町田市民はどうでしょうか。投票日に政党、候補者名を書いた時点で、責任を果たしたとして、その後の市政、議会への関心は薄くなり、議会傍聴者は皆無に等しい状態です。


偏りがちな行政主導の政策に「民」の新鮮な発想を取り入れようと、市民協働事業が活発になりつつあります。長い間、理想、理念を掲げ一途な思いをエネルギーに、無償で頑張ってきた市民グループが法人資格を持つことで、公費からの請負、委託事業、企業からの助成金等も受けやすくなりました。

反面、「公費は最大限」に要求するが、「活動は出来る範囲」でよしとする、市民グループの「官」の下請け化が進み、本来目標としていた市民への活動の広がりが、なかなか見えてこない実態が浮かび上がってきています。


良いことをしているという性善説に基づいた曖昧な請負、委託事業の基準、規約、仕組み作りの不備により、市民グループが掲げていた理想の目標、理念が変質してしまっては折角の社会貢献も、市民協働も手詰まりになります。
また費やした私達の税金も生かされませんし、利益を社会に還元しようという企業の崇高な志も生かされません。


財政が厳しい折、単なる丸投げ、ばら撒きに甘んじず、官、民の役割を明確にし、結果を検証し、全てをガラス張りにして、対等にものが言い合える真の市民協働の姿を町田から発進したいものです。



信頼で結ばれる町田を目指して

市民から税金を預かっているという行政の認識の希薄さが問われていますが、市民の側の、貰えるものは貰う、利用できるものは利用しようという無責任体質の存在も否めません。ルールに則った相互の公正な判断、自覚、良識がなければ、安心して住める社会は到底望めません。


官から見れば民は悪、民から見れば官は悪であるという長年の根深い認識を改め、個々の是非を問い直し、なれ合い、もたれ合いでなく、自立した市民、信頼できる行政、活力ある議会をめざし、相互の信頼関係を深めるための「交差点」にして行きたいと思います。


十数年に及ぶ議会傍聴、市民活動の経験からどの政党にも属さず、政党、議員、行政、市民、市民活動に対しても意見や考えを述べ合い、他市の市民、議員さんとも意見交換をしつつ、より良い市政、より良い施策、より良い仕組みづくりの提言もして行きたいと「町田市政を考える会・草の根」を結成致しました。